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手続きを依頼するにあたりどんなことで悩んでいましたか?

福田——今日はお忙しい中、インタビューのお時間を取っていただきありがとうございます。

早速ですが、今回相続手続きを依頼するにあたり不安なことや悩んでいたことなどありましたでしょうか?

何もかも初めてだったので、不安なことといえば『全部』ですね。

宮方さん——何もかも初めてだったので、不安なことといえば『全部』ですね。

この歳になると〝誰々が亡くなって相続手続きをした〟など聞くことはあるんですけど、実際自分の親になるとどんなことからはじめたらよいか全く見当がつかない。

聞いた話も〝実家の不動産を相続していくらくらいだったよ〟ってざっくりの金額だし、

途中の工程とかも全くわからないので・・・、全てが不安でしたね。

福田——そうだったんですね。

宮方さん——こういったものって、なかなか予習できるものじゃないですからね。今回経験したことでだいぶわかったのですが。

福田——そうですよね。

1度経験するとどのような書類が必要で、どのように動けばいいかというのはみえてきますよね。

どのような経緯で弊所に依頼を下さったのですか?

宮方さん——今回、社内の人から紹介してもらってお願いしたんですけど、

司法書士に頼むにしても、誰に頼めば良いのかわからなかった

もし自分で探すとしたら、司法書士の先生でもどの先生にお願いしていいかっていうのがわからないんですよね。

福田——司法書士でも色々な仕事がありますので、どの事務所に依頼をしたら良いかなど確かにわからないですよね。

過去に相談したことのある、別の司法書士事務所でのお話

宮方さん——僕、前に福田さんにお話したんですけど、

昔、別件で大きな司法書士事務所さんにお願いしようと思って伺ったことがあるんですけど、

すごくブース数があって、こんなに人がいるんだみたいな。

代表の方の本までくれて。ちょっと言い方悪いんですけど、胡散臭く感じちゃったんですよ。

福田——はははは。

その時の司法書士事務所さんには、初めは電話をかけて相談したのでしょうか。

宮方さん——そうですね。そしたら〝今すぐ来た方がいい!〟みたいなこと言われて。笑

相当多くの先生がいらっしゃったと思います。

2人掛けのブースが、多分20席ぐらい。パーティションで区切ってあるんですよ。だからもうあっちこっちで相談してて。

福田——そうなんですね。

同じ依頼でも頼む先でかかる費用が全然違うということを知った

宮方さん——ただ、高いんですよ。すごい手数料をとるんです。

たとえば、〝ちょっと、公証役場に行きましょう〟とか。

いや、その対応、いらないんじゃないの?って思うようなことがあったり。

福田——余計に費用がかかるようなことも提案されてしまったのですね。

宮方さん——そうなんです。結局、知人の方にお願いして、無駄な手続きなくやってもらいました。

福田——最初に行かれた司法書士事務所が高いというのは、初回の面談の際にお見積もりを出してもらったのですか?

宮方さん——出してもらいました。

同じことをしてもらうにしても、依頼した事務所と数十万単位で違ってました。

まあ、安い高いは厳密には比べようがないんですけど、

ただあまりにもちょっと怪しいというか。うーんって感じでしたね。

ごめんなさい。だいぶ話がそれてしまって。

弊所に依頼する前に他所と比較検討しなかったのですか?

福田——いえいえ。今回のご相続の件は働いていらっしゃる社内の方から弊所を紹介していただいたということでしたが、

もう一社ぐらい話を聞いて比較してみようなどご相談はされなかったのですか?

宮方さん——それは全くなかったですね。逆に、もう全部油田事務所にお願いしようと思いましたね。

福田——そうなんですね!ありがとうございます。

宮方さん——不安なことは多々あって、司法書士の先生がどの分野が得意かっていうのもわからないですし・・・

福田——なるほど。

今回のように司法書士事務所でも相続手続きをやっているかなどわからないですよね。

宮方さん——わからないですね。その事務所がどのようなことまでやっているのか。

福田——そうですよね。お客様からしてみたらわからないですよね。

宮方さん——知り合いの弁護士の先生に、別件で相談したことがあるんですが、

その時にも、弁護士でも色々いるよって言われましたね。

でも、一般的には得意分野が違うとか色々居るっていう事自体がわからないです。

検索で探すとかじゃなく、知人からの紹介だと安心できる。

福田——そのような中、今回はどのような紹介だったのですか?

宮方さん——職場で僕が座ってる隣の隣の席が社内の弁護士だったんですけど。

その先生に、『あの、、ちょっと父が亡くなって』って相談したんです。

最初は、こういう相談って弁護士の先生でもいいのかなと思って。先生どうなんですかね?って言ったら、

『油田先生のところなら全部やってくれますよ。僕も家族が亡くなった時お世話になりました。』と紹介を受けました。

福田——そのようなご紹介だったのですね!

一度依頼したことがあるという方のお話があると相談しに行きやすいですよね。

依頼する際に、お金よりも重要視していたこと。

宮方さん——逆に言うとそれ以外の選択肢がないんですよ。

だから極端に言えば、お金云々は二の次なんです。

えー、いや、ごめんなさい。極端に高いとあれですけど、

少し高くてもいいから、不安な気持ちをどうにかしたいんです。

全部任せられるなら任せちゃいたいです。その方が安心なので。

だから、お金の問題より、とにかく安心して全部をお願いしたいっていうのが一番です。

福田——例えば今回ご依頼頂いたのは、相続不動産の登記と預貯金の解約、車の名義変更でしたが、

トータルで任せていただいたのもそのようなことからだったのですね。

宮方さん——自分がどうしても平日仕事で動けないっていうのがありますし、

今回、相続人であった母が全く動けない事情がありますのでトータルで任した方が安心っていうのはありますね。

自分も行政書士の先生とか知り合いにいるので、

車の名義変更などその部分はお願いすればできるんですけど、不動産の登記から全て一括でお願いしたいなと思いまして。

福田——参考になります。遺産に不動産が入ると行政書士事務所では登記業務を行えないので司法書士事務所にお願いすることになりますもんね。

初回面談での私どもの印象ってどうでしたか?

話が変わりますが、今回、ご面談には私と油田の2名でお伺いさせていただいたのですが

初回面談での私たちの印象はいかがでしたでしょうか?良いことでも悪いことでも、教えていただきたいです。

宮方さん——いや、普通に言っていいですか?

油田先生がすごく爽やかだったんですよ。

福田——ハハハ

宮方さん——油田ってお名前がまず珍しいですし、

二代目ですよって聞いていたので、勝手に硬いイメージがあったんです。もっとカッチリとした。

でも、お会いしたらイメージしていたより若くてビックリ。なので印象は本当に良かったですね。

福田——お母様は…大丈夫でしたか?

宮方さん——全く問題なかったですよ!

福田——それは良かったです。

相続手続きの中で、ご遺族間で揉めたことはありませんでしたか?

今回、お母様と宮方様はすごく親子間の仲が良く、お伺いした時にはもう遺産の分割方法もお決まりでしたが

初めから揉めることなく遺産分割協議は進められていたのですか?

話し合いの中で、ちょっと意見が食い違ったりとかは無かったのですか?

宮方さん——ええ。我が家の場合はまったくないです。

福田——スムーズに決まっていったのですね。

宮方さん——そうですね。

不動産に関しては二人で取得などごちゃごちゃさせずに一人に集中させようという話で意見が一致していました。

父は病気がわかってから、亡くなるまですごく早くあっという間だったんです。

こんなに早く死ぬのって思ったくらいです。

病院から退院後の生活のレクチャーを受けて、

父も帰ったらラーメン食べたいとか言ってたんですけど、あっというまに亡くなってしまいました。

退院したのも、最後に家に帰ってきたいっていう、頑張りだったのかなと思いましたね。

福田——そうだったのですね。寂しいですね…。

事前にお父様から相続のことでお話とかあったりとかしたのかなと思ったのですが…

宮方さん——特に何もなかったですね。私も忙しかったですし…

福田——そうですよね。でも揉めることなくお母様と協議ができて良かったと思います!

弊所に依頼をして何か困ったことや、不安だったことはありますか?

話がまた変わりますが、弊所に依頼をして何か困ったことや、こうしてくれたらもっと良かったのにみたいなことはありますか?

宮方さん——ごめんなさい。本当にないんですよ。

福田——本当ですか?

今回、様々な手続きがあったため結構な頻度で連絡をしてしまったのでちょっとご迷惑だったかな…と思いまして。

宮方さん——自分は逆に細かく連絡いただいた方が安心できたんですよね。見積もりも細かく頂けて。

連絡の頻度は全く問題ないです。なので本当に困ったことはないんですよ。全く。

福田——それでしたら安心しました!ありがとうございます。

宮方さん——少し話は前後しますが、先程、費用の話もしましたけど、そもそも司法書士の仕事って何なの?っていう話なんですよ。

本当に何が得意とかそういうのも普通の人はわからないと思うんです。

紹介者に、相続だったら油田先生だよって聞いて、

そういう得意分野があるんだなっていうのが分かったぐらいなんで。

弁護士と税理士さんは、なんとなく、仕事がはっきりしていますけど。

福田——司法書士って確かに分かり辛いですよね。

令和6年には相続登記が義務化になったりと法改正もあります。

弊所では相続のお手続き以外にも会社に関する商業登記や売買における不動産登記を行っています。

令和6年には相続登記が義務化になったりと法改正もありますので

相続は司法書士に相談すれば登記まで全てやってもらえるんだって、知っていただく良い機会かなぁと思っているんです。

宮方さん——そうですね。

福田——相続が発生しても、相続人に名義を移さないでそのままにしてるケースが多くあるのです。

例えば地方の不動産は、実際に自分たちも使わないし、売却も難しいだろうからと

わざわざ時間やお金を掛けてまで相続手続きをしたくないっていう方が結構いらっしゃいます。

法律なので、違反した場合は罰則金があり、過去に遡って調べられることも

その結果、空き家問題が深刻になっている面もあって、相続登記を義務化しようという流れになって来たようです。

これは法律なので、違反した場合は10万円以下の過料を払わなくてはいけないことになるかもしれないのです。

この義務化はこれからの相続だけではなくて、過去に遡って相続をやってない方も対象なんですよ。

宮方さん——へー、遡るんですね。

福田——相続って…色々ありますからね。

例えば遺産である預貯金が多すぎて、相続税が払えず不動産を売らざるを得ない人とか。

遺産を遺す側の方が生前に何か対策を行っておいてくれるといいんですけど…。専門家からのアドバイスが無いとなかなか難しいですよね。

自分ごとにならないと、相続のことを考えたりしない

宮方さん——なにかきっかけがないと、そういったことって考えないんですよね。

福田——親の資産、ましてや預金額まで分かってる方ってそんなにいらっしゃらないと思うんです。

宮方さん——そうですね、私も今回手続きをして初めて知りました。母親の分も。

また、必要になってくるときがあると思いますので、その時はお願いしたいと思っています。

不謹慎かもしれないですけど、現実に来る問題なんで。

福田——はい。いつでもご相談ください。

相続は、亡くなってからじゃなく「生前対策」が大切

実際、弊所に依頼がくる案件もどなたかがお亡くなりになって、初めて相談という方が多いんです。

でも本当はお亡くなりになる前からお手伝いできることが沢山ありまして、それが先ほど申し上げた『生前対策』なのです。

なってからでは遅い、相続における認知症問題

例えばですが、お母様の判断能力が低下していってしまって『認知症』という診断を下されてしまうと、法律行為が一切できなくなってしまうんです。

不動産を貸すことや売却すること、ご自身の定期預金を解約することすらできなくなってしまいます。

そうなる前に、予め『この人に任せたい!』という方がいらっしゃれば、任意後見というような形で契約を結ぶことができます。

認知症になってから後見の申立てをすると親族がなれない可能性も出てきます。

その他には家族信託という、事前にお母様名義の財産を家族のどなたかに移してその方が管理する仕組みがあったりするんですね。

揉め事無く相続を進めたいなら遺言書はマスト

私どもは相続人が複数人いらっしゃる場合は揉め事なく遺産を分けられるように遺言書を書くことをお勧めしております。

その遺言書を作成するためのサポートをしていたりします。

ですが、事前に遺言がある率って3%くらいしかないらしいんです。

宮方さん——あぁ、やっぱり、自分が財産を持ってないと思ってるから必要ないと思ってるんでしょうね。

資産家じゃないと、遺言書って必要がないような感じがしますし。

相続は、お金を持っている方だけがやるのではなく、遺族が揉めないためにやる。

福田——そうなんですよね。

相続って資産の有無だけではなく、残された相続人の方が揉めるか揉めないか。

多分そこが一番の問題なんです。

宮方さん——言われてましたよね。資産が少ない人でも、揉めてる例があるって。

福田——本当にいらっしゃるんですよ。

遺言書が無い場合で法定相続分で分けない場合は遺産分割協議をしなくてはいけないので、やはりあらかじめ遺言書があると安心ですね。

相続手続きを始めるにあたって、事前にどんな事を調べたりしましたか?

ちなみに相続手続きを始める際は、本を買ったりなど何か事前に調べたりされましたか?

宮方さん——いや全く。本当に急だったので。

あとは、本を読んでも、用語が分かんないんですよ。用語の意味が分からないと全然入ってこないです。

優しくわかるとか書いてあっても、結局わかんないんです。全然優しくないですね。

福田——そうですね。用語が難しいっていうのはありますね。

宮方さん——本当に分かんないから、薄い知識になっちゃって間違っちゃうんですよ。

結果として、自分が思ったのと違うってなりそうで。

そういう気持ちが初めからあったので、自分はもう見なかったですね。

福田——なるほど。お仕事されていたら学ぶところから始めることは難しいですよね。

手続きをやり直せるとしたら何かやり直したいことはありますか?

最後にもう一つお聞きしていいですか。

もう1回、手続きをやり直せるとしたら何かちょっとこうしていたらなぁ、などありますか?

例えばお父様が遺言書を書いてくれていたらなぁなど。

宮方さん——今聞いて思ったのは、遺言までじゃなくても、相談をしていればよかったなって。

多分、うちの父親は遺言は書かないと思うんですよ。

だから、事前に下準備じゃないですけど、生前対策っていう方法があったんだなって今聞いてわかったんで。

節税対策などはしておけばよかったのかなって。ただ、税金に関しては全く知識がなかったので。

福田——そうですね。節税や納税資金における生前対策は弊社でも提携の税理士さんにお願いするのですが、

そういうのが出来るというのが、なかなか気づけなかったりしますよね。

預金解約の手続などは、口座をまとめて記載しておいてくれるだけでもだいぶ楽になると思うんですよね。

宮方さん——うちの父は、たまたまやってたんですよ。 1年に1回全部手書きで書いてあって。

福田——えぇ!それはすごいですね!

宮方さん——いや、本当に細かい人だったんで。

癌治療とかのも、全部何時何分、投薬とか書いてあって。

預貯金も、ここにいくらあってって全部書かれてたんですよ。

その上で何かある前に、税金面など相談しておけば良かったなっていうのは確かに思います。

通帳もなく口座番号とかわからなかったら、どうなるんですか?

ちょっと気になったのですが、ネットバンクって通帳とかないと思うので口座番号とかわからなかったら、どうなるんですか?

福田——自分が相続人になることが証明できる戸籍謄本などの書類を用意して問い合わせをかけます。

ただ、どこのネットバンクかがわかってればいいですけど、それすらわからない場合は家に届く郵便物やメールなどから探すしかないですね。

郵便物と言っても取引明細はネット上なのでほぼ無いと思いますが…

宮方さん——それは口座を見つけるだけでもかなり大変な作業になりそうですね…。預金口座のリストアップは大事ですね。

しかし親に事前にそういうのを用意してくれというのは、タブーっていうかあんま触れちゃいけないみたいな。

福田——元気なうちに生前対策してね。エンディングノートを書いてね。とは言いづらいですよね。

宮方さん——父親には言えなかったですね。

福田——お父様は言わなくても預金のこと等を、まとめられていて良かったですね!

プラスの財産しかないならよいですが、マイナスの財産がある場合はまず債務の調査をしないと、相続するか決められないですもんね。

収益不動産などの借入れは基本、団信には入れないので、亡くなっても保険で完済という形にはなりません。

結局そのようなマイナス財産は引き継がなくてはいけなくなるので。

宮方さん——負債だけ放棄してもダメなんですよね?

福田——そうですね。相続放棄とは〝プラスの財産もマイナスの財産も全て引き継がない方法〟になります。

相続放棄をするにしても申述の期限がありますので早く決断しなくてはいけないという焦りもあるかと思います。

ちなみに限定承認という〝プラスの財産の範囲でマイナスの財産を引き継ぐ方法〟もありますよ。

宮方さん——いやー、全然わからない・・・。やはり相続手続きは専門家に任せる方が安心ですね。

話を聞いてより今回すべてお願いして良かったと思いました。

自分は次があった場合も、油田事務所にすべてお願いしてしまうと思いますので、

その時はよろしくお願いいたします。

福田——はい。お手伝いさせていただきます。

たくさんのお話を聞かせていただきましてありがとうございました。

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